映画「扉をたたく人」を観てきました。
2009年 07月 05日
アメリカで4館の上映から270館へと、口コミで感動が広がる・・・
名バイプレーヤーの67歳のリチャード・ジェンキンスの初主演作にてアカデミー主演男優賞ノミネート・・・
などなど・・・観てみたくなる触れ込みです。
(ネタばれあり)
妻を亡くし、無気力になっている初老の大学教授ウォルター(リチャード・ジェンキンス)が
シリアからの不法入国のジャンベを叩く青年タルク(ハーズ・スレーマン)との友情から、
ジャンベを通し、変わっていく物語です。
タルクの母親モーナ(ヒアス・アッパス)とのロマンスも。
最初のタルクの好青年ぶりがとてもいい感じ。
とまどいながら変わっていくウォルターもいい感じ。うまい。
スリービートでリズムを刻んでいく、とってもプリミティブなジャンベ。
映画を観ていると、ジャンベを叩きたくなる!
阿波踊りやよさこいなどを踊りたくなるのと同じ感じ・・・血が騒ぐ!
ベタだけど、もう少し、ウォルターのジャンベなどで
盛り上がるシーンがあるといいのに!
最後のほうで、ここは感動する場面だよね・・・という場面がある。
ウォルターがタルクが国外退去になったことへの怒りをぶちまけるところなのだが、
あんなふうに息子のために他人が一生懸命に怒ってくれたら・・・
嬉しいだろうなどと母親目線になり・・・どっぷり感情移入できなかった。
また、モーナはシリアに帰る時・・パスポートは?・・・なんて考えたり・・・。
アメリカは、9.11以降、異人種に不寛容になったとか・・・
この映画をアメリカ人と日本人では感想が随分違うのではと思う。
私は、不法滞在やグリーンカードのことなどよくわからない。
とっても、良い映画なんだけど・・・不完全燃焼!
要するに、私が期待しすぎたの・・・かも!
全編・・・美味しそうにウォルターは赤ワインを飲んでいる。
赤ワインが飲みたくもなる映画。
愛しい人という意味の言葉・・・なんだったっけ?と忘れてしまった。
原題は、「THE VISITER」・・・これもしっくり来ないけど・・・
「扉をたたく人」もしっくりこない。